Webでのフォント。


フォント

フォントとは、簡単に言えばパソコン上で使う書体や文字のことです。
明朝体、ゴシック体、毛筆体などが代表的ですね。
厳密には書体とは違う意味らしいですが……。

WindowsであれMacintoshであれ、パソコンには最初から何種類ものフォントがインストールされて(入って)いますが、ひとくちに『フォント』と言っても様々な種類があります。

ネット上で配付されているフォントは、大きく分けると
フリーフォント』と
シェアフォント』(製品フォント
の二種類があります。

パソコンのシステム上でのフォントの種類についてはこちら。


フリーフォント

もともと、『フリーフォント』とは『フリー=無料』ではなく、自由(フリー)にダウンロードできるフォント、という意味の言葉だそうです。

つまり、フリーフォントはどんな使用でも無料(無条件)かというと、そうではないことの方が多いのです。
フォント(の作成者、作成元)によって、決まりごとが設けられているのが普通です。

たとえば、フォントの営利(商用)目的の使用は『要連絡、要カンパ』であったり、あるいは禁止だったりと、条件がつく場合がほとんどです。
細かい使用規約は、フォントによって違います。
だからこそ、利用規約やReadMeファイル(説明書)などには必ず目を通すのがマナーです。
ReadMe(リードミー)とは、説明や利用規約などが書いてあるファイルのことです。『ReadMe』を直訳すると『私を読みなさい』となります。つまり『このファイルを読んでください』という意味です。一般にReadMeというファイル名のことが多いですが、フォントによってファイル名称は様々。フォントに付属のReadMeらしきファイルがあったら、必ず開いて読みましょう。

フォントを作るのには、大変な手間と労力がかかります(漢字の入ったフォントであれば、尚更。完成までに何年もかかる場合もあります)。
それを無料で配布されているのは、作者の方の好意に他なりません。
フリーフォントは無料で手に入るフォントだからこそ、感謝の気持ちを忘れるべきではないし、マナーを守って使うことが大事だと思います。

フリーフォントのなかでも、『メールウェア』は、フォントを使用したい場合、感想などをメールで送ることが条件。 『リンクウェア』は、そのフォントをホームページで使用した場合、配布元(作者さん)のサイトにリンクを張ることが条件。
ポストカードウェア』は、そのフォントを使う場合、作者さんにポストカード(絵はがきを送る)ことが条件です。
海外に多いポストカードウェアですが、しっかり英語などを読めなければ、海外の作者さんのもとにポストカードを送ることは難しいと思います。


シェアフォント

シェアウェアのフォント、つまり有料のフォントのことをいいます。
『シェアフォント』は、何らかの方法でお金を払う必要があるフォントです。

ただし、海外のアーカイブ/コレクターサイト(色々な出所のフォントを集めて配付しているサイト)などでは、フリーかシェアか明記されていないこともあって、フリーフォントかと思ってダウンロードしたらシェアウェアだった、ということが割によくあります。
そのため、そういったアーカイブサイトは、安易に利用すべきではありません。

フォントをダウンロードするときには、そのフォントの作者さんのサイトからダウンロードすることが大切です。
作者(製作元)が誰なのかや、出自があきらかでないフォントは、使うべきではありません。
フォントファイルのみで、ReadMeファイルの付いていない場合は、使用を見合わせた方が無難です。

もっと詳しくは、こちらへ
フォントアーカイブサイトからはフォントをダウンロードしない。


製品フォント

製品フォント』も有料のフォントのことですが、モトヤダイナコムウェアなどのフォントメーカー(フォント制作会社)が作って販売しているフォントを特にいうと思います。
つまり、パッケージングされてパソコンショップなどで売られているもの、またはCD-ROMなどに収録されてソフトウェアとして売られているフォントは製品です(フリーフォント集などのCD-ROMは例外)。
また、製品フォントは、Vectorなどでもオンライン購入することができます。

パソコンに最初からインストールされている(入っている)フォントや、Microsoft Office(WordやExcel)などのソフトにバンドルされているフォントも、ほぼすべて製品フォントということになります。

ただし、パソコン(OS)に最初から入っているように思えるフォントも、実はOSに最初から入っているのではなく、パソコンに付属してきたソフトにバンドルされている(付属している)というケースがとても多いです。
パソコン(OS)に付属のフォントというのはそれほど多くはなく、WindowsOS付属の和文フォントは、MSゴシックなどMS(Microsoft)系の書体のみではないかと思います。
つまり、初期状態でもパソコンによって入っているフォントが違うのは、パソコンによって入っているソフトが違うからということになります。

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